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沖縄(2013-14)久米島一周

2014年01月01日(Wed)
 元日はまず浜辺に初日の出を見に行く。快晴だが水平線付近にだけ雲がかかっており、朝焼けは見えたが、初日の出は見られなかった。
初日の出
 ここの海岸には亀の甲羅の型をした畳石があり、久米島の見所の一つになっている。溶岩が固まる時に出来たもので、日本の地質100選にも選定された貴重なものだが、満潮に近い時間できれいに見ることはできなかった。
畳石
 また昨日夕焼けを楽しんだ露天風呂もすぐ後ろにある。水着を着て入るので外からは丸見え、でも開放感がある良い場所。
キャンプサイト
 テントサイトに戻り朝食の準備をしているところで日が射し込んできた。
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 今日は久米島を1周することにする。渡名喜島と違って、全部歩いて回るには大き過ぎる島で、多くの旅行者はレンタカーを使う。しかし、年末年始のためか、直前では空車は見つからず、歩いて出発する。実は泊まっていたキャンプ場は奥武島(おうじま)という離島にある。出発してすぐに新奥武橋を渡って久米島の本島に向かう。橋の上から見た海や砂州は美しく、この島も住みたくなるところだ。
新奥武橋より
 本島に入りすぐ右手にあったのが車えびの養殖場。元旦の朝からえびの世話をしている人がいた。
車えびの養殖場
 しばらく歩くと真泊(まどまり)漁港に着く。久米島はもずくの産地で、久米島漁業共同組合の管理する加工場が目立っていた。
もずく加工場
 最初の集落が宇根、ここの見所は大ソテツの木だが、私には家々に飾ってあるシーサーが手作り感があるものが多く、歩いていていて楽しかった。
宇根、シーサー
 続く真謝(マジャ)まで来たところで、9時前、バスの時間だったのでバスに乗った。一日に5本しかバスはなく、逃せば次は4時間後だったのだ。元日とあって乗っていたのは我々以外に一人だけ、運航してくれているだけでありがたい。
 下車したのは比屋定(ひやじょう)バンタ。バンタとは崖の意味。ここには展望台があり、また宇江城城址(うえぐすくじょうあと)への分岐でもある。見下ろすと朝見たのとは違う車えびの養殖場が見える。
比屋定バンタより
 展望台で景色を堪能した後、久米島で最も高い場所(標高310m)にある宇江城城跡に向かう。さまざまな植物の森を抜けると、延々とサトウキビ畑が続き、徐々に城址と自衛隊駐屯地のドームが見えてくる。
宇江城城跡と自衛隊基地
 宇江城城跡は久米島はもちろんのこと、沖縄県全体でも一番高いところにあった城で、16世紀に滅ぼされたそう。
宇江城城跡.jpg
 四方に海が見渡せる頂上からは沖縄本島も見えるという。
宇江城城跡より
 元日だけかもしれないが、お参りに来る地元民などもおり、帰りは乗せてもらえることになった。比屋定バンタから先、ミーフガーへの分岐まで乗せてもらえ、ラッキー。下車した辺りは、仲村渠(なかんだかり)という地名だが、さすがにこれは読めない。久米島の中では伝統家屋が多い地区だ。
仲村渠の古民家
 海辺近くの高台にあるのが具志川城跡、ここも宇江城と同時代の城跡だ。
具志川城跡
 さらに進むと、石灰岩の穴だらけの海岸に着く。大和泊海岸と呼ばれるこの海岸には具志川城の栄えた時代には大和や唐などからの貿易船がここに来たという。
大和泊海岸
 道の行き止まりの岩の割れ目はミーフガーと呼ばれる久米島の名所。
ミーフガー
 子宝に恵まれない女性がミーフガーを拝むとご利益があるということで、妻には真剣に祈ってもらった。
子宝に恵まれない女性が拝む
 ここからの帰り道で再びヒッチハイク。テレビのチャンネルを正月に帰ってきた子や孫に取られ暇なんだという爺さんが、次の目的地である五枝の松まで送ってくれた。五枝の松は横に広がった大木で、樹齢250年以上とされている。
五枝の松
 五枝の松から少し歩くと琉球王朝時代の士族の家である上江洲家(うえずけ)の屋敷がある。1750年頃建造で国の重要文化財となっている。
上江洲家
 町まで戻ってきてようやくコンビニが空いているのを発見。コンビニは次々と弁当などを買いに来る地元民で大盛況、我々もそれに倣って弁当を購入。近くの久米島町役場敷地にある大木を見ながら昼食をとった。
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 コンビニ以外に空いている店はほとんどなく、町はがらんとしていた。町の海辺にあるふれあい公園からガラサー山が良く見える。島の反対側にあったミーフガーと対をなすもので、ここでは私が真剣に祈る。
ガラサー山
 バスに乗って島のもう一つの中心部である仲里地区へ。そこからサトウキビ畑の中を歩いてイーフビーチを目指す。
サトウキビ畑
 イーフビーチは長さ約2キロの白砂のビーチ、リゾートホテルもいくつかそびえるツーリストポイントだ。
イーフビーチ
 水は本当に澄んでいてきれいだった。
イーフビーチ2
 ここからは路線バスもバーデハウスの送迎バスもあるが、時間が合わずに、歩いて奥武島を目指す。沖縄の墓は大きいものが多いが、久米島は大きい墓が特に目立つ。
墓
 キャンプ場に戻り、すぐさま畳石へ。朝よりは良く見えたが、もう潮がかなり満ちてきている。初日の到着直後が良く見えていたが写真を撮ってないのが悔しい。明日は早起きして朝の船で那覇に戻ることも考えていたが、干潮時間を考えて午後の船で戻ることにした。
夕方の畳石
 忙しかった一日の最後は日没までを海岸でのんびりと過ごした。
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