Touring & Travel diary
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6日目 扇浦-大村-
2020年12月01日(Tue)
小笠原最終日は曇天で、今にも雨が降りそうな空模様。気温も低く、泳ぎたくなった初日とは大違いである。最後の朝食は日本旅館の典型的な和定食で、小笠原の旅が終わった気分になる。
天気が良ければ宿近くのビーチに行きたかったが、ビーチ気分になる天気ではない。ビーチよりは町かなと、荷物を宿に預けて、送迎車で町に出る。荷物は出港前に港で受け取れるシステムになっている。土産物屋を少し見るが、欲しいものはない。
昨日見逃した見どころとして、ペリー提督来航記念碑を訪れる。日本を開国させるに至ったペリーの黒船艦隊は浦賀に来る前に小笠原に立ち寄った。最初に寄港した那覇から江戸にまっすぐ向かわずに小笠原を経由したのは、小笠原を基地化する目的があったためだ。
10時前に港に行ってみたが、受け付けは始まっておらず、ほとんど人もいない。
ビーチの休み小屋で海を見ながら時間潰しするが、風が吹くと非常に寒く、のんびりした気分にはならない。
妻はビジターセンターの図書コーナでもう少し本を見たいというので、私は一人でふらふらと散歩する。小笠原の中心地なので町とは書いたが、実際には小さな集落に過ぎず、あっという間に歩く場所がなくなってしまった。待ち合わせ時間よりも早いが私もビジターセンターへ。しばらく本を読んで過ごした。
昼になったので食事処を探す。昨日も同じ時間に来ているが、今日の方が圧倒的にツーリストが多い。船の出港日なので毎日なにがしかのツアー参加していた人々も今日は町でランチが多いのだろう。先ほど散歩中に地元民の出入りしかないなと目星を付けていた食堂に入り、魚フライとイカフライの定食を頼む。衣がサクサクでうまい。
まだ早すぎるが13時過ぎに港へ行く。もともとベンチは少なく、大勢の人が集まると座る場所がない。手続きだけ済ませてまたビジターセンターにでも行こうかと思ったが、雨が降ってきたので結局そのまま港で乗船時間を待つ。
出港は15時ちょうど、どこまでも時間に正確な船である。各宿の人が出港時間まで見送ってくれているのが素晴らしい。
子供たちが堤防先端で並んで見送り。幾人かは海に飛び込んでいる。
たくさんのダイビングツアー船などが並走して見送りをしてくれるのは小笠原名物として知られている。
そして最後は船から飛び込んで見送り終了。ほぼ週に一度の定期船出港は小笠原の定期的イベントとなっている。飛行場ができてしまうとこのイベントはなくなるのかなと寂しくなりながらも堪能させてもらった。
雨が降っていては甲板で景色を見るわけにもいかない。浜松町で買ったカップ麺がまだ残っていたので、夕食はカップ麺。残ったワインがもう少しあり、つまみを頂きながら、小笠原の写真整理などをする。