Touring & Travel diary
»
島旅»
三宅島 大久保浜-長太郎池--大路池-阿古-神着-大久保浜
2014年06月29日(Sun)
三宅島での2日目、今朝の船で着いた人の声で5時台に目覚めた。日帰りで魚を獲りに来たI氏らの知人が到着したようだ。しかし、私が起きだした6時頃には皆寝てしまっており、一人で炊事。朝食ができたところで妻を起こし、朝食をとる。今日こそ7時40分のバスでスタートし、島一周という作戦である。7時過ぎにI氏らも起きだしてまた色々話をする。バスの時間近くになって、キャンプ場前で魚を突きに海に入っていた若者2人が獲物を持って上がってきた。大きなカンパチをそれぞれ獲ってきている。彼らは大物狙いでカンパチだけに絞って1時間以上海に入っていたのだ。昨日から魚突きに興味を持ちだした妻が色々質問しているうちにバスの時間・・・、今日も朝一のバスを逃してしまった。次のバスまで4時間近く、うーん失敗。
幸いI氏らは我々が行くはずだった海で魚をとることにしていたらしく、本日もありがたく車に乗せてもらうことに。訪れたのは島の南西部にある長太郎池。大昔の噴火で流れ出た溶岩が海を囲んで大きな潮溜まりになった場所だ。しかし、今日は波が荒く、長太郎池の中にもどんどん波が入ってきており、上から見られるという魚は見当たらず。
長太郎池付近の波が荒いので海に入る場所を変えるというI氏たちに、次の目的地大路池入り口までもう一度車に便乗させてもらった。ここで彼らとお別れ。彼らは今日午後の船で帰るが我々は明日の船なのだ。
大路池は約2500年前の噴火口にある火口湖、伊豆諸島最大の池で1周1.6キロあるという。周辺は森の囲まれ、バードアイランドと呼ばれる三宅島の中で最もバードウォッチャーに人気の場所だ。
大路池を1周する間にアカコッコ、カラスバト、ヤマガラ、メジロなど貴重な鳥類を何度も見かけた。くわの実も熟しており、食べると甘い。
森の中には樹齢600年以上といわれるスダジイの巨木、見応えあり。この木は神木とされ「やどり木」と名付けられている。また、迷子椎とも呼ばれ、森で迷子になってもこの木を目指せば助かるともいわれたという。
島の南部からは20キロほど南にある御蔵島がよく見えていた。
昼前のバスで昨日も訪れた阿古地区へ。昨日は食事場所を探して歩き疲れ、ここでいくつか見逃しているポイントがあるのだ。その一つが写真の溶岩流に埋まった車。1984年の噴火の時に埋まった車である。
やっと開いている食堂を見つけ、昼食をとった。店主は、青森県出身の爺さんで話し好き。島の名物食らしきものはなくカツ丼を食べたが、ボリューム満点で味も良し。
一通り観光を済ませたが、次のバスには時間がある。まあ1日5本のバスでは仕方なし。昨日も時間を潰した港の待合室へ。船の時間でなければ人はおらず、快適な場所だ。ミニ図書館があり、雑誌を読めるのも良い。
阿古地区からバスに乗り、キャンプ場の近くにある神着へ。江戸時代後期の三宅島役所がここに残っている。島で唯一の茅葺屋根の建物だ。
三宅島役所の庭には樹齢約500年の巨木ビャクシンがある。目通り幹周り約7メートル、樹高約23メートルの巨木だ。
神着にある商店がキャンプ場に一番近いスーパーといわれている。大久保浜にある商店と同じくらいの規模かと思っていたが、奥行きがあり、品物は豊富、値段も他の店より安い気がした。ここで缶酎ハイなどを買ってキャンプ場に戻る。キャンプ場前のビーチに出て、まずは乾杯。
今日は晴れて木も乾いているので、かまどで火を起こし、昨日買ったくさやを炙り、これをツマミに酎ハイを飲む。
キャンプ場周りを散歩し、色々写真を撮る。三宅島の花に選ばれているガクアジサイがあちこちに咲いていた。
今日は天候に恵まれて夕日もきれいだった。
I氏が小麦粉をおいて行ってくれたので、明日葉をたくさん摘んできて天ぷらに。うまい!!! あまりのうまさに感動し、最終日に明日葉をたくさん摘んで帰り、家では明日葉がなくなるまで4日連続の天ぷら!