Touring & Travel diary
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八丈島 ドライブと八丈富士登山
2013年11月23日(Sat)
朝から快晴、さっさと朝食をすませ、7時に車で出発する。今日は昨日行かなかった島の北側にまず向かう。こちら側は八丈富士を周回するように道路があり、ほぼどこからでも八丈富士を見ることができる。
島の最北端を過ぎた辺りで、八丈富士に登る道へと入って行く。分岐してすぐの右手にあるのがアロエ園、冬には赤い花が咲いてきれいだそう。
途中何度か展望所があり、そのどこから見ても美しく見えているのが八丈小島。室町時代から人が住んでいた歴史ある島で、最盛期には500人以上の人が住んだそうだが、1969年に島民が集団離島し、現在は無人島となっている。
八丈富士の中腹には周回道路があり、大賀郷の町が見下ろせる辺りにふれあい牧場があり、牛がのんびり草を食んでいた。
登山口に車を停めて、ここからは登山。登山道は石段になっているが結構荒れていて、脇に付いている舗装の道が歩きやすい。
結構きつい道だったが、一気に頂上のクレーターまで登った。地図を見るとクレーターの底への道もあるが、分岐から道が荒れいる。まだまだ他に行きたいところもあるので、ここは素直に一番高いピークを目指し、クレーターに沿って歩くことにした。
標高854メートル、八丈島の最高地点に到着。当然ながら景色が素晴らしい。今朝の船や飛行機が無事に着くところを見ることもできた。
クレーターに沿って戻っているところで、飛行機が離陸するところが見えた。
距離は短いが、急騰の道が続くので足はがくがくになってしまったが、何とか車のところまで戻る。町に向かって下っているところで炭焼き窯発見。学生の頃に何度も見た記憶があるが、それ以来何十年振りで非常に懐かしく、下車して見学をした。
用事もないのに空港のターミナル前にも立ち寄る。
昨夜食べた名産のあしたばが非常に美味しかったこともあり、妻が作っているところを見たいというので、島の北西部にあるあしたば栽培地を訪問。苗の植え付け作業をしていたおじさんに食べられるようになるのは来年の春といわれビックリした。
西海岸の見所の一つが南原千畳岩、溶岩でできた黒い岩が海に突き出している。
近くには宇喜多秀家公とその妻である豪姫の像がある。最初に八丈島へ流された宇喜多秀家が岡山城主であった縁で、岡山市との協力のものと建てられたものだそうで、岡山の方を向いているとか。
大賀郷の町に入る辺りにあったのが、メットウ井戸。井戸の周囲がすりばち状になっており、地元でメットウと呼ぶ巻き貝(ギンタカハマ貝)のように井戸の口までラセン状に下がる道がついている。明治13年に掘られ、昭和30年、この地区に水道が出来るまで生活用水などに使われていた。
昨日車を借りる前に歩いておきたかったが時間切れで来れなかった大里集落の玉石垣を訪問。車で強引に入ったが、道が狭く運転は結構大変そうだった。
玉石垣の近くにふるさと村という野外博物館があり、古民家を移築し、中が自由に見学できるようになっている。
昨日時間が遅くなり素通りした中之郷に行き、まずは裏見の滝を見学。滝の裏側に道があるので有名なのだが、水量が少なくて迫力不足。それよりも遊歩道内に野生のあしたばがたくさん生えており、妻は今日食べるのだと喜んで詰んでいた。
本日の温泉は、裏見ヶ滝温泉。男女混浴の露天風呂なので水着着用での入浴だが、登山の後の温泉は最高に気持ち良い。
この後、中之郷の裏道を走り、お寺やヤシ園などを見学する。
湯浜(ゆばま)遺跡を訪れたく、細くて解り難い裏道を走ったのだが、湯浜遺跡は完全に埋められて跡形なく、看板があるだけだった。しかし、ここは約7千年前の縄文時代前期という非常に古い住居跡で、島の人々がどこから来たのかに興味が尽きないところ。農道は迂回させて見学できるように保存しておいてほしかった。
島の周回道路に戻り、樫立の服部屋敷に向かうが、分岐を間違えて中将院の石室に来てしまった。中将院も江戸期に島流しされてきた人物である。
やっと服部屋敷に到着。江戸時代に幕府御用船を管理する職にあった服部家の屋敷跡で玉石垣や樹齢700年と言われる大ソテツが必見。こんな大きなソテツは初めて見た。
ドライブ観光の最後に六日ヶ原砂丘へ向かう。しかし、途中から道は未舗装になり、かなり荒れている。坂道でスリップし進めなくなって、少し戻って車を停めた。歩いて行くとスリップしていたすぐ先が駐車場だった。知っていればここだけ押して進んだかも。駐車場からもかなり歩き、しかも道は登りだったが、急斜面に広がる黒い砂丘は見応えあり。火山噴火の際に降ってきた黒い砂礫が堆積したもので、別名黒砂砂丘。砂丘そのものは広がっているが真っ黒なので写真は登ってきた道。
最後に昨日も2度行ったスーパーで買い出し。
15時に車を返却し、キャンプ場まで送ってもらった。まともに昼食をとる時間がなかったのでまず軽く腹ごしらえ。そのあと炊事の準備。妻は海岸から良く燃えそうなマキを大量に拾ってきた。
明るい時間から炊事を始める。地元のおじさんが来ていろいろ話をし、差し入れなどくれた。夕焼けもきれい。
刺身をつまみに飲みながらの炊事、この時点でまだ17時前。
大量のマキがあったので、食事を終えてからもずっとマキを炊きながら酒を飲み、一日が終わる。