Touring & Travel diary » 05晩秋 山陰山陽»

Touring & Travel diary

« 飯南町上赤名-三次-庄原-帝釈峡-東条-鯉ヶ窪湿原 110km

鯉ヶ窪-井倉峡-宇甘渓-赤盤市-美作市中川 130km

2005年11月05日(Sat)
井倉峡 幕営地から峠までは思ったより近く、すぐに楽な下り坂となる。県道157号の登りも予想外に楽で、あっという間に高梁川に出て、R180と合流。ここからも川沿いのなだらかな下りである。トラックは多いが、関西のように幅寄せされることもなく、景色も天気も良い。身も心も軽快に走ることが出来た。
 井倉洞に立ち寄ることも考えたが、明日は一日中雨との天気予報。残り3日となり、そのうち一日がつぶれるのは痛い、なるべく距離を延ばしておきたいと井倉洞は断念した。紅葉の始まった井倉渓谷を楽しみつつ走り、絹掛の滝で休憩。朝食をとってから3時間近くたっていたので、弁当を購入し滝を見ながら食べる。

 高梁市の北でR313へ。この部分2キロは5月にも走った場所だ。すぐに県道31号に分岐。地図を見て川沿いの緩やかな登りと思っていたが大間違いで、きつい登りの連続だ。交通量は激減し、時おり大型トラックが来るのみ。途中で大きな採石場があった。これがなければ本当に静かな良い道だろう。
 吉備中央町に入り、峠を越えるといきなり視界が広がった。それまでの狭い谷からは想像し難い平らな高原が広がっていたのだ。吉備高原である。なだらかな下りはママチャリでも巡航速度が上げられるので大歓迎。のどかな農村風景の中をひた走る。役場付近で弁当を購入し、昼過ぎに公園で食べた。
宇甘渓 R484に入った方が目的地へ近いので少し迷ったが、山越えよりも川沿いの方が早く進めるので、そのまま県道を直進。宇甘渓は紅葉がきれいで、遊びに来ている人がたくさんいた。河原にテントを張っている人もおり、のんびりしたい場所だ。あと2日あるならここでテントを張っただろうが、雨の心配があり、停滞したら一日では帰れない。我慢して先に進む。
 金川で旭川を渡り、ここからは登り坂。当初は県道255号を行くつもりだったが、分岐からいきなりきつい登りになっているのを見て気が変わり、県道53号を進む。こちらも吉井川に出るまでに峠越えが二つあり、楽ではないが・・・。

 佐伯で吉井川に出た。ここからは川沿いのなだらかな登りである。最初はR373を走っていたのだが、並行して走っている鉄道跡がどうも自転車道になっている様子。鉄道跡なら平らで走りやすいので、上がる場所を見つけあがってみた。走り易い自転車道になっており、サイクリングしている人やランニングしている人がたくさんいてびっくり。交通量の多い車道を走ってきたのがバカみたい。こんな良い道を整備しているなら、途中からR373に出た人にも分かるように看板を出しておいてよという感じ。
 片上鉄道の廃線跡で、「片鉄ロマン街道」と呼んでいるらしい。道幅や路面の平らさ、車道との交差の少なさなど、今までに走った自転車道では一番良い道だ。問題は出入口の不親切さ。入るときに分からなかったのはひどいし、走っていて現在位置が分からない。端までではなく、目的地があり、途中から出ようと思って走るにはかなり不便だ。日本の自転車道は整備する人がサイクリストでないのが明白なほど、どこもひどい整備状況だが、走りやすさ条件の整ったここもやっぱりダメだった。
 旧吉井町の中心部で夕食と朝食、さらにもう一食分の食料を購入。川沿いは公園整備され、非常にテントを張り良さそうな場所。ここでテントを張ってしまおうかとずいぶん迷ったが、街のすぐそばでは、夜でも散歩に来る人が多そう。雨でも昼間にテントを張り続けるのは人目に付き過ぎるだろうと思いさらに進むことにした。
 疲労がかなり溜まっており、峠越えをする気分にはもうならない。県道90号を進むべきなのに、R374をもう少し進み、県道414号を経由し、県道90号に合流した。坂を避けるための大迂回である。出来れば八塔寺ふるさと村への山道でテントを張りたかったが、県道90号に入った時にはもう暗くなっていた。残り15キロだと思いながらも登り坂では中々足が進まなくなっていた。
 道がトンネルになり、旧道がトンネルを巻いている場所があった。そちらに入ると川との間が広い草地になっており、ここなら車も来ないだろうとテントを設営。しかし、すぐ近くに大量の不法投棄ゴミを見付けてしまった。まあ良いかとも思ったが、もしトラックがゴミを捨てに来、捨てた後にテントを見付けると面倒くさいことになりかねない。

 気が変わって、道路内側の歩道にテントを移動。どうせこんなところ車は来ないと思ったのだ。しかし、寝るまでの数時間で2度も車が来て、なんだかなぁ。何故トンネルを通らないの?
« 飯南町上赤名-三次-庄原-帝釈峡-東条-鯉ヶ窪湿原 110km