Touring & Travel diary
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05秋 北近畿東海»
瑞穂町-美山町-小浜-三方湖-水月湖 110km
2005年09月23日(Fri)
朝食をとり、テントをたたもうと思ったところで、雨が降り出す。雨の中動く気はせず、テントの中で小一時間。幸い8時前には雨が止んで出発。昨夜は分からなかったが、テントを張った場所から道を隔てた空き地の方が絶好のキャンプ地だった。もっとも、8時近くになっても人の気配がない静かな場所なので、どちらでものんびり過ごせ良かった。
旧国道に出て、現国道の下をくぐると破棄された農地が川沿いにあり、そこもテントを張りやすそうだし、川の水もこちらなら使えた感じ。県境辺りは人が少ないのかテントを張れる場所が多い。
国道と合流した辺りから、田畑が広がりだす。この辺りは昔風の稲刈りをしているのか、刈った稲穂を干していた。
数キロ走っただけで、道の駅「瑞穂の里さらびき」。ここで、歯を磨き、洗顔、用便。水のない場所でテントを張っているので、昨夜からここまでは顔も洗えていなかったのだ。3連休初日とあって、今朝出てきたのであろうライダーが多い。しかし、昔と違って若者は少なく、同世代風の人ばかりである。最近の若者はバイクには乗らないのか?
数キロだけR9を走ったが、予想外に交通量は少なかった。R27の方が多いくらいだ。バイクに次々抜かされるが、チャリダーは来ない。府道12号に入っても相変わらずバイクが多い。50代くらいの人が数台づつつるんでいるのが、やけに目立つ。
一旦府道からそれ、日本最古の民家という石田家へ。美山町に入ればかやぶき屋根の家ばかりかと期待していたが、ここまでまったくなく、最初に見たのがこの石田家だ。意外に狭い家で、良くこんな家が400年も残っていたなぁと不思議に思う。でも、古民家といえば武家屋敷や商家ばかり見てきたので、こんな風に思ったのだろう。普通の民家だと考えれば大きな家かな。入場料を取ればいいのに、公営施設でもないのに無料で中を見せてくれるなんて今時珍しく、ありがたい場所だった。
ここから先は、かやぶきの民家も点在していた。でも期待よりは少ない。篠山以降、美山に来るまでだって、かやぶき屋根の民家は結構あったのだ。ここも普通の景色良い田舎かな。もっとも以前はこの町のかやぶき屋根は特に有名という訳でもなかったのだから、当然といえば当然。観光での売り出しに成功したということだろう。
昼食をとらないまま町の中心部を過ぎてしまった。空腹のままでは峠を登れないので、休憩し、持っていたミックスナッツをポリポリと大量に食べる。飲み物も水だけではもったいないので、少し焼酎も。ほろ酔い気分で坂を上っていくと、キャンプをするのに絶好の川原を発見。そのままテントを張り、のんびりするかとも考えたが、まだ昼過ぎだし、食料がナッツしかないので、自重。先へ進む。
トンネルを抜けると福井県に入り、ひたすらの下りが始まる。ブレーキ不要、時々こげば良いという最高の傾斜で、実に快適。ここで初めてチャリダーに抜かされた。このような快速路では、ロードとママチャリの差は大きく、あっという間に抜かしていったロードは見えなくなった。
名田庄村のはずれで休憩。橋の上から渓流釣りの様子を眺めていたら、失礼極まりないポリスに声を掛けられた。ポリスにごちゃごちゃ言われるのは日本海側でのみ。拉致の影響だろうが、明らかな旅行者に失礼なことをして暇つぶししているようでは、本当の不審者には絶対に声を掛けないだろう。今までも不愉快ではあったが、仕方ないと丁寧に応対していた。だが、ここのポリスはあまりにも失礼な声の掛け方だったので、頭に来、数十分間この馬鹿ポリスを説教(正確には大声で罵倒)。おかげで予定がずいぶん遅れてしまった。
小浜城址を見学し、また弁当とパンを購入。海岸沿いのR162を東に進む。海水浴場が点在しているので、そのどこかでテントを張るつもりであったが、どこも小さい砂浜しかなく、街のまん前ばかり。これではさすがにテントを張れない。
集落と集落の間の峠辺りでテントを張れそうな場所があったが、大きなイノシシがおり、断念。今朝は猿も見ている。熊以外なら大丈夫とは思うが・・・。
海岸沿いにはテントを張れそうな場所がないまま、三方湖に着いた頃にはもう真っ暗であった。湖畔は梅林が続く。夜だから梅林でテントを張っちゃおうかと思ったが、道路から丸見え、これもだめ。水月湖からトンネルを越えて、行き止まり道の海水浴場にも行ったがここもだめ。結局ほとんど車の来ない梅林の中の道をずっと進んでから、梅林でテント設営。疲れた-。