Touring & Travel diary
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神津島 長浜-赤崎-長浜-神津島港(前浜)-沢尻-錆崎-長浜
2014年11月24日(Mon)
大宴会の翌朝、テントの中で目は覚めていたものの、みんなまだまだ起きないだろうと横になっていると、カラスの鳴き声。やばいと思って飛び出したら、イドちゃんがすでに起きており、かまどの火をつけていた。飲みすぎて片付けもよく覚えていないが、カラスに狙われるようなものはすべてちゃんと片付いていた。
朝から小麦粉をこねるところから始めて、ピザづくり。
かまどの火で結構うまく焼け、うまかったー。
今日帰る友人たちは朝のうちに海で魚を獲ってから出発するという。その間少し車を借りて、島の北部の観光に出かける。まずは踊り岩、褶曲した地層がきれいに見える。
そのすぐ近くにあるのが、トロッコ線路跡。昭和17年から島の北端にある神戸(かんべ)山で採掘されていた「抗火石」という火山性の軽石を積出港まで運んだ線路の跡だ。車道ができ、石の運搬をトラックにとって代られた昭和39年まで使われていたもの。
うたた寝の平石。
赤崎遊歩道。水はきれいで、飛び込み台などもあり、海水浴シーズンなら一番の人気スポットだろうと思われる場所だ。
キャンプ場に戻るとちょうど海に入っていたイドちゃんとダンちゃんが上がってくるところだった。もう一泊する我々のために今晩のおかずも獲ってきてくれた! ツノハコフグ。アフリカ、ギニア湾のサントメプリンシペで食べてめちゃめちゃうまかったのがこのツノハコフグ。日本でも居るなんて♪
友人たちの見送りがてら港まで一緒に行く。今回一緒だった友人3人は何度も何度も島に来ている島好き。そんな島好きの間で幻の船といわれているのがこのゆり丸だそう。伊豆諸島開発の持ち船で、定期航路を運航している船がドッグ入りをするときなどの代船として色々な航路で運航しており、今回は神新汽船の代船で下田行となっている。
見送りの後、港近くのよっちゃーれセンターで昼食をとる。友人たちが絶賛していた金目鯛の煮魚定食を迷わず注文。聞いてはいたが予想以上に大きな金目鯛の煮つけはお盆に乗らないサイズ! 味も抜群で、素晴らしい!
食べている途中でなぜかすべてのテーブルにシッタカもサービスで出てきた。こんなにおかずが多いと飲みたくなるがここは我慢。
港から町に向かうところにあるのが、水配像モニュメント。昔、神々が集まって伊豆七島の水を分配する会議を開いたという神話に由来している。
モニュメントから町を散歩し、次のバスで温泉に行く予定だったが、満腹になりすぎて早く温泉に行きたくなってしまった。町に行くのは止め、観光がてら歩いて温泉に向かう。
最初にあった見どころはえんま洞。中には地蔵菩薩や笑みをたたえたえんま様などの石像が祭られていた。
すぐ近くにはうずまき岩。
沢尻湾のキャンプ場までは港から歩いてすぐだった。泳ぐには良いビーチだし、店にも温泉にも近い。魚突きをしないならキャンプ場はここにするところ。ここなら朝の船に合わせたバスもあるが、長浜のキャンプ場からは朝のバスがなく、港まで歩くことになるのも敬遠される一因だろう。
キャンプ場から少し行くと神津島温泉保養センターがある。大露天風呂で有名だが、昨秋の台風26号の被害で湯量が減り、休止したままとなっている。しかし、内風呂は健在で営業しており、露天風呂再開までの臨時で料金は半額となっている。港にある観光案内所でチケットを買えばさらに割り引かれ300円で温泉に入れるのだ。キャンプ生活なので風呂に入りたかっただけの我々にはありがたい露天風呂休止かも。のんびり入浴でき、気持ち良かったー。
温泉からはバスでキャンプ場に帰着。昨日でさえ我々だけだったので当然だが、他にキャンパーはいない。静かで良いキャンプ場だ。流木を今日もいっぱい拾ってきて、2人での宴会スタート。刺身と焼き魚だけで私は大満足だが、妻はキャンプでも料理に凝りはじめ、マレーシアのスパイシーフィッシュまで出てきた。魚を獲ってきてくれた上に、割り勘で買った酒や食料を全部置いて行ってくれた友人たちに感謝しつつ、この日もたくさん食べ、たくさん飲んでしまった。