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四国ドライブ12日目 慶野松原-おのころ神社-志筑-伊弉諾神宮-岩屋-明石 103km

2022年07月02日(Sat)
行程図
 本日も日の出時刻の5時前に起床。しかし、辺りは薄暗い。そういえばここの海水浴場は、西側が海で夕陽の名所だが、東側は山なので朝日が当たるのは遅いのだ。しばらく海辺を散歩していると東側の山が切れている部分には日が差し出した。さすが瀬戸内の海は波がない。
22/07/02 05:35:18
 慶野松原の名前通りに松林が広がっている。江戸時代から松林を育成してきたところで、1928年(昭和3年)に国指定の史跡名勝天然記念物となっている。50年以上前に初めて来た時から当然大きな松がたくさんある松林であったが、その頃からあまり松のサイズが大きくなってない気がする。明らかに新たに植林した部分も多く、かなり範囲で松枯れ被害があり、多くの松が枯れたり、弱って成長できなくなったものと思われる。とはいえ中には困難な時を経て生き続けている大木もあり、それを探して松林を歩くのも楽しい。中でも案内板に絵まで乗せられている「根上り松」は立派な巨木だ。推定樹齢500年というから、松林の育成が始まった江戸時代から生きている木なのだ。名前の通りに根が浮いてしまっていることから、地表の砂が飛ばされて地面が低くなったことがうかがえる。
22/07/02 06:11:50
 8時20分に出発し、昨夜は素通りしたおのころ島神社を訪れる。入口に建つ大鳥居は、京都の平安神宮、広島の厳島神社の鳥居と並んで日本三大鳥居にあげられる。しかし、ここも子供の頃に来ているが、大鳥居の記憶は一切ない。子供の頃なら大きさに驚いて記憶に残りそうなものなのにと思って調べたら、昭和57年3月に建立されたそう。
22/07/02 08:42:56
 大鳥居よりもここは日本発祥の地として知られている場所なのだ。日本で最古の歴史書『古事記』の冒頭を飾るのが国生み神話。そこには、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)の二柱の神様が生まれたばかりの混沌とした大地を天沼矛(あめのぬぼこ)で「塩コオロコオロ」とかき回すと、矛先から滴り落ちた塩の雫が固まって「おのころ島」ができたと記されている。そのおのころ島がこの場所とされているのだ。
22/07/02 08:36:40
 国生みの神話の続きで、『伊弉諾尊と伊弉冉尊は、つがいの鶺鴒(セキレイ)を見習って神様として初めて夫婦となった。』とある。この故事にちなんで正殿前に鶺鴒石が置かれており、縁結びのパワースポットになっている。『新しい出会いを授かりたい場合は、最初に「白い縄」を握り、続いて「赤い縄」を握り、その後に思いを込めてお祈りをする。二人で現在の絆を深めたい場合は、男性は「赤い縄」を女性は「白い縄」を握り、手を繋いで思いを込めてお祈りをする。』ということなので一応お祈りをして出発する。
22/07/02 08:35:22
 志筑(しづき)にあるイオンに立ち寄った後、伊弉諾神宮に行く。伊弉諾神宮は国生み神話に登場する伊弉諾尊と伊弉冉尊を祀る日本最古の神社であり、境内は国生みに始まるすべての神功を遂げた伊弉諾尊の神宅の旧跡と伝えられている。古事記や日本書紀に創祀の記載があり、淡路国一宮として古来より人々に崇敬されてきた宮だ。参拝者のいなかったおのころ神社と違って、こちらは参拝者が切れ目なく続いている。参拝は拝殿で行うので、神域となって参拝者の立ち入れない本殿前は静粛な空間となっている。
22/07/02 10:51:56
 拝殿の右手には推定樹齢900年の夫婦大楠(めおとのおおくす)がある。根元の周囲は12.4メートル、高さ30メートル余りの大きな楠木だ。高さ2メートルくらいから2つに枝分かれしていることから夫婦楠と親しまれ、夫婦神の伊弉諾尊・伊弉冉尊の御神霊が宿るご神木とされている。
22/07/02 10:54:54
 伊弉諾神宮の南にある淡路香りの公園にも立ち寄る。ここは、各種育てられているハーブや芳香樹木の香りを楽しみながら、散策できる公園である。
22/07/02 11:18:02
 この後は淡路島の西岸を北上する。淡路島の北端近くにある江崎灯台まで来ると明石海峡大橋がよく見える。
22/07/02 12:26:02
 実家のある明石方向を見るが、マンションが次々と建ったので昔とは景色が随分異なっている。
22/07/02 12:26:14
 橋のたもとにある道の駅あわじで休憩。しかし、臨時駐車場にも待って入るほどの混雑ぶりで、中の店も人でいっぱい。まったく休むことも出来ずに出発だ。
22/07/02 12:38:26
 1998年に完成した明石海峡大橋は、中央支間1991メートルで世界最長の吊橋として知られていた。明石の実家に戻っている頃で毎日のようにこの橋を見ていたのに渡ったことがないままに年月が経ってしまった。開通後も2度ほど淡路島に来ているが、いずれも船。やっとにこの世界一の橋を渡るのだと思っていら、今年3月にチャナッカレのダーダネルス海峡に架けられたチャナッカレ1915橋に抜かれて世界第2位となってしまっていた。
22/07/02 13:15:00
 明石海峡大橋は、明石には繋がっておらず、神戸市から本州に戻る。昼食時間よりもかなり遅くなったのでまずは昼食をとる。そしてコロナで何年も戻っていなかった実家でゴールイン。

 ここまでの12日間で合計1607キロを走行した。翌々日の明石→自宅の走行まで入れると、14日間で合計2030キロの走行だった。
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