Touring & Travel diary
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05夏 紀伊山地»
野迫川村-下市-長尾街道-西宮 120km
2005年07月31日(Sun)
天気予報は大雨だが、朝からまた快晴。今日も早朝から走り始める。十津川から別れ、天辻に向かう地点から傾斜がきつくなり、またまた押し歩き。しかし、峠までの距離は知れているのでスカイラインにいた時ほどのプレッシャーはなく、のんびりしたもの。道の駅吉野路大塔でのんびり休む。「大塔コスミックパーク星の国」に隣接しており、大勢の宿泊客が観光バスで出発していった。峠で星の観察には良い場所らしく、プラネタリウムもある。
この後すぐに長いトンネルがあり、十津川水系から、紀ノ川水系に入る。西吉野村で国道を離れ、下市方面に向かう。もみじ川の河原にはテントを貼れそうな場所が多く、昨夜キャンプをしたらしき家族などもいた。この辺りからならがんばれば一日で帰れそうなので、最後はここでのんびりキャンプとも考えたが、天気予報通りに北の空が暗くなってきたので、先に進む。
下市の市街でパンク。車に幅寄せされ、歩道に乗り上げた瞬間だ。荷物が重いので歩道に乗り上げるときは、よほど慎重に行かねばパンクしやすい。昔は市街地で幅寄せする車は少なかったのに、最近は多く、全く嫌になる。自転車は基本的に車道を走るものだという道路交通法の基本さえ知らない人間が増えているからだろう。うんざり。
日曜日の為か、下市のメインロードで開いている食堂はなし。大淀に一軒あったが入りそこね、久しぶりに見たスーパーに。さば寿司とサラダの盛り合わせを購入。しかし、車坂峠には弁当を広げられる場所などなく、吉野口も通過。大口峠に向かったところで、ついに雨がぽつぽつ。すぐに戻って、近鉄葛駅に避難。しかし、場所が狭いので、小降りになったときに他の場所を探し出す。雷が鳴り、強風が吹いてきた。嵐の前触れ。あわてて民家の駐車場に入った瞬間に滝のような雨が降ってきた。しばらく止みそうになく、そこでのんびり弁当を食べた。
1時間ほどで雨は止み、ラン再開。今住のあたりで古い良い民家がたくさんあったが、今回は山がメインだったので、のんびり見学する気分にはならなかった。また雨が降るかもと心配で、先を急ぐ。宿泊するつもりだったふたかみパークは期待通りテントが張りやすそうな公園だが、着いた時間が予想外に早い。暗くならないと行楽客が多くテントは張れない。1時間ほど芝生でのんびりしたが、退屈になり、先に進むことにした。日が暮れてしまうだろうが、がんばれば今日中に家に着くかも・・・無謀な考えを起こし、再び走り出す。
大阪府に入り、しばらくしてから大和川沿いの自転車道を走る。テントを張れそうな場所も多いが、都会の中だから怖い気もする。かんばってそのまま走るが、さすがに疲れが溜まってきて、進むのがつらくなってきた。大阪市に入ってラーメンを食べ、気合を入れ直すが、やはり今日中に帰るなんて無理くさい。日が暮れた後も走ると事故を起こしそう。
初めて通天閣を見た。関西には住んでいるが、大阪なんてほとんど来ることはなく、南なんて初めて。そして知らない間に、日本橋の電気街。ここも初めてだ。秋葉原は何度か行ったことはあるのに・・・。
淀川を越える時に、ここでテントを張っちゃうかと迷い、神崎川を越える時もまた同じ。もう気力が持たない。今日は前半に山道を含みながら120キロ、さらに50キロなんで元気な時でも難しい距離なので、もうあきらめた。妹の家の近くにテントを張るのもなんだと思い、電話して急遽泊めてもらうことに決定。
くたくただったのに、元気な姪っ子に飛びつかれるとつい相手をしてしまうおじだった。