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沖縄(2013-14)渡名喜島

2013年12月30日(Mon)
 今朝はまず東浜(あがりはま)の北側にある上の手展望台に登る。東浜や集落を見下ろしながら、昨夜買ったパンなどで朝食をとる。
*上の手展望台からの東浜*
上の手展望台からの東浜
*上の手展望台からの渡名喜村:建物が低い位置にあり、防風林であるフクギの並木に囲まれているので建物はあまり見えていない*
上の手展望台からの渡名喜村
 上の手展望台からさらに登る道沿いにドコモの中継所が2ヶ所とAUの中継所があったが、ソフトバンクはない。渡名喜に着いてからソフトバンクの電波が入らず、昨夜からは携帯の電源を切っているが、他社ならOKということか。しばらく上るとなにやら建物がある。これがサトゥドゥン(里御嶽)、シマノーシ(島直し)と呼ばれる祭祀の時に礼拝が行われる場所である。
サトゥドゥン
 さらに奥には渡名喜里遺跡があった。14-15世紀の遺跡ということだが、隅に古くはない拝殿がある他は、草地になっているだけ。道はここまで、ハブがいる島なので道がないところには入れず、ここで引き返す。
渡名喜里遺跡
 平地に降り、昨日は歩いていない集落外の道を散策する。集落外には畑が広がっており、色々な作物が植えられている。この暖かな島でブドウ栽培?と思ったら、リュウキュウガネブと呼ばれる沖縄固有種の野生のブドウだそう。耕作放棄地で沖縄固有のブドウ種「リュウキュウガネブ」を栽培し、ワインなどの商品化につなげようというプロジェクトで行われているもので、昨年の実ですでにワインが試作されたという。
放棄地再生実証圃場のリュウキュウガネブ
 船に乗るのは明日だが、ちょうど船着場近くに来たこともあって、本日の船を見ていたら、那覇から着いたのは古い方の「ニューくめしま」。この航路を運行する久米商船は2隻の船を交互に運行している。一日一往復づつ、同じ時間に海上にいるはずで、欠航がなければ船が入れ替わるはずはない。ということは昨日の午後便(那覇・久米島直行便)は欠航したのか。昨日朝の船が無事に出て良かったー。
ニューくめしま
 パンフレットでは9時から営業となっているターミナル食堂はずっと営業中の看板は出したままだったが、おばちゃんが来たのは11時前、そしてそこから開店準備である。年末年始の開く唯一の食堂なので、今日の昼食は逃したくない。という訳で、おばちゃんが来た時にランチの予約をしておいた。また、那覇行きの船が出る時間だけ売店が開き、島の特産品を土産として販売する。そこでイカの燻製と島ニンジンのしょうゆ漬けを購入した。
 昼食まで時間があるので、今度は港から北に散歩する。集落が切れる先にあるのがタレーマ墓、多良間島の人を葬ったお墓で、人骨がそのままおいてあるそう。この割れ目の奥に石垣があり、その向うに人骨があるそうだが、石垣の手前までしか行けなかった。
タレーマ墓
 その先には砂浜が広がっており、道はそこで途切れる。ビーチでのんびり休んでから引き返す。
港北のビーチ
 何度も通っている港の前の曲がり角が、沖縄最短の県道で、長さは25メートル。村道と村道をつなぐ角だけが県道というのも不思議だ。写真左の白い車の上に見えるポールから、写真右の赤い標識のある壁までがこの県道188号線。壁になっているのはそのまままっすぐに続く村道の幅が狭いから。ちなみに日本一短い県道は長野県にあり、7メートルだそう。
最短の県道
 本日の昼食は野菜炒め。沖縄の食堂ではメインのおかずの名前が定食名となり、野菜炒めと注文すると写真のようにご飯と汁も付いてくる。沖縄では、野菜炒めには豆腐とポークハムが入っているのが普通のようで、ベジタリアン食ではない。また汁は沖縄そばの汁を使って麺も具として少し入る時が多い。
野菜炒め
 午後もまだ歩いていない辺りを散策。写真は渡名喜番所といわれる場所で、旧渡名喜小中学校の校庭にあるフクギ群で樹齢は200年を超えている。

 畑を歩きながら、島唐辛子をずっと探していて見つけられなかった妻がついに道行くおばさんに「島で唐辛子は作ってないのですか」と尋ねた。おばさんによれば、唐辛子は風に弱いので作るのが難しいのだとか。それでも作っている場所を知っていて教えてくれるのがすごい。人口400人の島なので、どの畑に何が植わっているのかも大体の島民が把握しているのかもしれない。写真は風除けに守られた島唐辛子。
島唐辛子
 テントで一休みした後、今度はサカシ散策道と西森園地展望台を目指す。途中、ソテツの実があり、味見をする。悪くはなかったが、後から調べたら毒があるようだ。一口で止めておいて良かった。
ソテツの実
 先に行ったサカシ散策道は景色の良い道が続くが、旧坂を降りたところで行き止まり。海はきれいに見えている。
ワタンジ崎
 標高150メートルの西森園地展望台まで登り、渡名喜島にある見所はほぼ見終えたことになる。平地降り、畑地の散策を続ける。島ニンジンの間引き作業をしていた家族に声を掛け、島のことなど色々教えてもらった。帰りに間引いたニンジンと野菜を少し分けてくれた。これで今日も昨日に引き続いて夕食は野菜祭り。
島ニンジンの畑で
 島ニンジンに着いた土は海で洗って食べるのが良いと教わったので、ニンジンを海で洗う。海がきれいでないと出来ない作業である。
島ニンジンを海で洗う
 今日は風もなく、暖かなので、外のテーブルセットで夕焼けを楽しみながらの夕食となる。開いている店が昨日と同じ1軒だけだが、今日はパンの種類が多くて助かった。昨日、3日振りの船で着いたパンが今日並んだのだろう。
夕食
 夕食後、一旦はテントで横になったが、時間が早すぎて眠れない。仕方ないので夜の散歩に出かけた。今日は飲み屋である「憩い処西門」に電気が着いており、やってるかなって思ったが、やっぱり休み。テレビを見ていたおばさんに聞くと、もう半月ほど休んでいるそうで、いつから再開するかも決めていないのだとか。いるならやってくれても良いのにと思うが仕方ない。ちなみにもう一軒の「食堂ふくぎ」は店の人が年末年始は那覇に行ってしまっているとか。唯一食べることの出来たターミナル食堂も明日で最後、正月の3ヶ日は休むという。年末年始は宿に泊まって三食頼むのが無難なようだ。
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