Touring & Travel diary
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四国ドライブ6日目 江川崎-松野町-鬼北町-梼原町-四国カルスト 91km
2022年06月26日(Sun)
行程図 心地よい鶯のさえずりで目が覚める。7時過ぎに出発し、すぐに県境を越え、再び愛媛県に入る。松野町の道の駅で最初のストップ。まだ店は開いていなかったが、川沿いのテーブル席があったのでコーヒーとビスケットで朝食。川の向こう岸にぽっぽ温泉が見えている。
道の駅に車を置いて、温泉のある対岸の散策に出かける。温泉はJRの駅舎に併設されている温泉で開いていれば入りたかったが営業時間前。無料の足湯もあったが、そこも営業時間前だった。日曜市が開かれるようで、駅前通りは露店の準備で賑わっていた。一本山側の道は土佐と伊予を結ぶ旧街道で、近世から戦前まで繁栄を続けてきた交易の道で、今も当時の面影の残る建物が並んでいる。
道の駅に戻り開店した店をのぞくが、これといったものがない。実は2日前に泊まった愛南町のホテルで4000円分の地域クーポンをもらっており、それを愛媛県で今日中に消費せねばならない。予定ルートをそのまま進むとクーポンを使えるのはこの道の駅と鬼北町の西部にある道の駅日吉夢産地のみ。ここで全く買いたいものがなかったのに次の道の駅にそう期待することはできない。少し遠回りにはなるが鬼北町の中心部に行けば色々な店で使えるので寄り道することにした。そしてまずは鬼北町の中心にある道の駅へ。何とかここでなら弁当や土産で使えそうだが、次の店へ。
クーポンの使えるガソリンスタンドへ行ったが、日曜日で閉まっていた。仕方なく開いていたガソリンスタンドに入ったが、リットル184円とめちゃくちゃ高い。入れなくても大きな街までもつとは思ったが、10リットルだけ入れる。そして町で一番大きなスーパーマーケットへ。何でも普通にそろうスーパーで、ここで簡単に4000円分の食料を購入した。
道の駅日吉夢産地でランチ。そして再び県境を越えて高知県に戻った。梼原町の中心部で"維新の群像(門)"に立ち寄った。梼原町にゆかりのある六志士に、坂本龍馬、沢村惣之丞を併せた八人の銅像が建立されている。
そしてすぐ近くの三嶋神社にも立ち寄る。幕末の英雄坂本龍馬が、文久2年(1862)に土佐藩から脱藩した時に、土佐の国の最後はここ梼原に宿泊、最後にお参りをした神社が三嶋神社である。国道440号から梼原川の対岸にある三嶋神社へ渡る神幸橋は、屋根付き橋となっている。
三嶋神社の御神木であるハリモミは1592年の朝鮮出兵の折に持ち帰った苗木から育ったもので、朝鮮松と呼ばれていた。
さらに進んで善福寺境内にある見事な巨木は千年杉と呼ばれている。看板には推定樹齢820年とあり、1000年の歴史はないようだ。
国道440号から旧道のつづら折りに入り、地芳峠へ。ここがまた県境で、ここから四国カルスト公園縦断線と呼ばれる県道383号線を走る。この県道は愛媛県側も高知県側も通っている。どっちの県道かなと思ったら、愛媛県道・高知県道383号が正しく、両県で県道383号となっている。カルスト地形を眺められる雄大な稜線の道で、人気のドライブコースだ。
まずは姫鶴平で休憩。展望台やキャンプ場、ホテル、レストランなどがある四国カルスト観光の一大拠点となる場所で、観光客でにぎわっている。
姫鶴平から県道383号を外れ、カルストの草原に牛が草を食む四国カルスト姫鶴牧場を突っ切り、森の巨人たち百選に林野庁が選定した栃の巨木、猪伏の大トチを見に行く。駐車場から片道2キロは軽い散策路のつもりだったが、予想外に高低差のある山道だった。道は歩き易く、木々の種類を示す看板も数多くあり、楽しい道だったが時間はかかった。
幹回り6.26m、樹高30mの栃の木は、樹齢600年の巨木である。周辺にも巨木が多く、写真ではその大きさが伝わりにくいが、素晴らしい木だ。
姫鶴平に戻り、再び県道383号線を西に進む。何ヶ所かの展望ポイントで風景を楽しみながら383号線の終点である学習センターカルストテラスへ。素晴らしい景色の駐車場ときれいなトイレがある。建物もリニューアルしたばかりでカルスト地形の展示物などが素晴らしい。
そしてその奥にあるホテルとキャンプ場の駐車場もチェック。キャンプ場の駐車場が一番静かそうで、車中泊で眠るには良さそうだったが、カルストテラスの駐車場で景色を見ながらする車中泊の方がずっと楽しそう。そう思ってカルストテラスへ戻る。車中泊するつもりでのんびりしていたが、駐車場の営業時間がカルストテラスの営業時間と同じ時間と書いてあるのに気がついた。もうその時間は過ぎているし、閉め出せる構造ではないが、気がついてしまうと落ち着かない。迷ったが、天狗高原駐車場まで戻って泊まることにした。
天狗高原駐車場の北側は、道路沿いに柵があり、牛がいる。牧場の敷地のようだ。南側は天空の爽回廊と名付けられたカルスト台地の散策道が広がっている。散策は明日にし、カルストの中を移動する牛を見つつ、車の中で酒を飲む。